お酒の中でもより大人の気分を味わえて、酒場の空間を気品良く演出してくれる ウイスキー。
ウイスキーは老若男女問わず人気があり、世界的にも注目されているお酒です。
近年の日本では、2008年に食中酒としてハイボールが人気になり、2014年にはNHKドラマ小説「マッサン」でもジャパニーズウイスキーが話題となりました。
現在でもジャパニーズウイスキーは入手困難な品目もありプレミア物になっています。
人気の背景には、アルコール度数が低めのカクテル系から、ウイスキー原液に近いストレートやロックなど、多種多様な飲み方があるからだと推測します。
そのため幅広い層から愛飲されている理由の一つなのでしょう。
またスーパーやコンビニなど、身近なところで販売されている買いやすさやコスパの良さも魅力的です♪
今回はウイスキー初心者が、飲めるようになりたい人、興味がある人に向けて、相性チェックも兼ねてハマる人の傾向を5つピックアップしました!
- ビールが好きな人
- 香薫や樽香が好きな人
- 一人時間が好きな人
- バーの雰囲気が好きな人
- オシャレなインテリアが好きな人
飲む前の指標としてチェックしてみてはいかがでしょうか。
それでは、5つのハマる傾向がある人の特徴を詳しく話していきます。
最後にウイスキーの基礎の「世界5大ウイスキー」や、王道の飲み方も軽く話していきます!
ウイスキーにハマる人の特徴
ビールが好き

ウイスキーの原料は、大麦やトウモロコシなどの穀物から製造されて出来上がります。
実はビールとウイスキーはほぼ同じ原料が使われており、製造も途中まで同じような工程で作られています。

そのため風味も似ており、ビールが好きな人にはウイスキーも好む傾向があります。
分類とアルコール度数のちがいは以下の通りです。
<酒の大分類>
ウイスキー=蒸留酒 ビール=醸造酒
<アルコール度数>
ウイスキー=約40度 ビール=約5度
それではビールが苦手な人はウイスキーが飲めないのか…というと、そんなこともありません。
カクテルの一種であるハイボールは、ビールと違って苦味が少なくとても飲みやすいお酒です。
薫香や樽香が好き

ウイスキーの最大の特徴と言えば「香り」です。
香りの素は、原料である穀物や水から製造工程の間に香り付けされていきます。

※1 部分的に香り付くということで、すべての香りが付くという意味ではありません。
そして薫香(燻製の香り※2)や樽香(木樽の香り)は、別のシチュエーションでも「いい香り♪」と感じたことがあるかと思います。
※2 ピート(泥炭)を燃やした時に生じる香りで「ピート香」ともいわれる。
- 炭火の焼き鳥を食べているとき
- 燻製モノを食べているとき
- お香を焚いているとき
- ヒノキ風呂や入浴剤などの木の香り
- キャンプ中の焚き火のにおい など
体の5感の「臭覚」「味覚」にこだわりのある人は、ウイスキーとの相性が良いかもしれません。
話しは逸れますがウイスキー以外にも、日本酒やワインなども香りや風味を意識して作られています。
以下の原料や製造工程にちがいがあるので、当然香りや風味にそれぞれの特長があります。
ウイスキー(ビール)かワインか日本酒か。。。
試飲してみるなどしてウイスキーだけでなく相性の良いお酒も探してみましょう。

出典:日本酒造組合中央会
ウイスキーの中でも品目により香りや風味がさまざまなので、自分好みのウイスキーを見つけたくなります。
ぜひシチュエーションに合った、お気に入りのウイスキーを探してみてください♪
一人時間が好き

最近では一人飲食ができるお店も増え、「一人でも気軽に食べ飲みしたい!」という需要が増えています。
お酒を飲む場でも、一人の方が都合の良い場面もあります。
- 30分でサクッと飲んで帰りたい
- バーのように静かな環境でゆっくり飲みたい
- 自宅で落ち着いて飲みたい
そこで一人飲みにうってつけなのがウイスキーです。
ロックやストレートなどの飲み方でウイスキーをじっくり味わいながら、一人の時間に集中できるような演出をしてくれます。
一人飲みにウイスキーが良いところ
- ウイスキーを飲んでいる空間が自分の世界に入りやすい
- 蒸留酒だから悪酔いしにくく安心
物思いにふけたい時、頭の中を冷静に整理したい時と、自身を見つめ直す時間を作ることも、とても大事なことだと思います。
一人の時間がとても好き、もしくは一人の時間を作りたい人には、ぜひウイスキーを一つの演出アイテムとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
バーの雰囲気が好き

「Bar(バー)」といっても、「○○バー」と数々の種類があります。
今回は「オーセンティックバー」に焦点をあてます。
オーセンティック | 正真正銘の、本物の、信頼できる |
オーセンティックバー | カウンターがあり、専門知識のあるバーテンダーがいる、静かな雰囲気で格式あるバー |
初めて行く場合は特に緊張するたたずまいの酒場です。
ですが、一度行くとこの雰囲気にハマる人も多く、一人になりたい時に行きたくなるような場所になります。
薄暗くて静かに流れるムーディーなBGM、バーテンダーがカクテルを作るシェイカーの音、照明に照らされて酒瓶がずらりと並んでいるオシャレな棚、どれもが同じ空間にいるだけで心地よく感じられます。
そしてバーで飲むお酒の定番と言えば、ウイスキーやカクテル。
バーカウンターでウイスキーのロックやストレートを飲むことに憧れる人も多いのではないでしょうか。
客観的な視点でも、スキー場でカッコよく見える「ゲレンデマジック」のように、バーでウイスキーを飲んでいる人を見て「バーマジック」にかかったような魅力に引き込まれます。
ぜひ、バーに行くことに興味がある人は行きつけと言えるようなバーを見つけて、「大人の趣味」としてウイスキーを取り入れてみてはいかがでしょうか。
バーテンダーと紳士な会話ができれば、さらに大人の気分を味わえますよ♪
オシャレなインテリア好き

酒瓶は棚に置いているだけで、映えるインテリアのアイテムになります。
特にウイスキーのような洋酒には瓶の形からラベルまでさまざまな種類があり、飾ることでオシャレになること間違いありません!
以下のようなインテリアが好みの人には、ピッタリのアイテムになります。
- 男前のかっこいいインテリア
- モダンで洗練されたインテリア
- 洋風でカフェ店のようなインテリア
飲みかけの瓶をキッチンや趣味部屋に並べて置いているだけでも、部屋のインテリアとしてオシャレに演出してくれます。
また、飲み終えた空き瓶を飾っている人も多く、更にはリメイクをする人もいます。
以下はリメイクの一例です。
- 電球を入れてライトアップする飾りモノ
- 花をそえて花瓶代わりに
- 空き瓶を切ってかっこいい自作グラスを作る
- フレグランスとスティックを入れてディフューザー代わりに
- 大き目の空瓶があればボトルシップのようなインテリアを作る
- ミニチュア瓶を集めて小さな酒棚を設置 など
部屋のインテリアにこだわっている人には、ウイスキー瓶を観賞用として揃えてみるのはいかがでしょうか。
現在、当店オリジナルのウイスキーカバーを販売中です。
キャンプのシチュエーションやキッチン、趣味部屋に飾るアイテムとして映える一品です♪
ぜひ、興味のある人はオンラインショップにてご覧くださいませ。

Shumi te BACO (シュミテバコ)オンラインショップ / ウイスキーカバー
世界5大ウイスキーとは?
世界的に人気で生産国であるウイスキーは以下の通りで、この5つのウイスキーを「世界5大ウイスキー」と呼ばれています。

ジャパニーズウイスキー
世界5大ウイスキーの中でも歴史は浅いですが、繊細な香りや味わいが世界的に評価され数々の受賞を受けている功績があります。
初めて国産の本格ウイスキーを作り出したのは1924年のことで、鳥井信治郎氏(サントリー創業者)と、スコットランドでウイスキー作りを学んだ竹鶴政孝氏(のちにニッカウヰスキー創業)の両名により誕生しました。
そのため、スコッチウイスキーと似たような風味があります。
そして「ジャパニーズウイスキー」と言われるモノには、以下の品質基準が設けられています。
- 原材料には麦芽・穀類・国内で採水された水のみを使用
- 糖化・発酵・蒸留の製造は国内の蒸留所でつくること
- 貯蔵は700ℓ以下の木樽に詰めて、国内で3年以上貯蔵すること など
現在でもプレミアが付いて価格は高騰しており、手に入れるのも困難なウイスキーもあります。
ジャパニーズウイスキーの中でも、以下の3大といわれるウイスキーはぜひお手にとって味わいたい一品です♪
①サントリー山崎
こちらはノンビンテージ
華やかな香りで甘みが口に広がるウイスキー ↓

②サントリー白州
こちらもノンビンテージ
フレッシュな香りにキレの良い味わいが特長 ↓

③サントリー響
こちらは、日本の四季、日本人の繊細な感性、日本の匠の技を集結したコンセプトのウイスキー
奥深くもやわらかい味わいが特長 ↓

スコッチウイスキー
イギリス北部のスコットランドで製造され、ウイスキー全生産量の約7割を占めるくらい世界中へ輸出されている有名なウイスキー。
歴史は古く、はっきりしていませんが14世紀頃に誕生したのではと言われています。
スコッチウイスキーといえばよくイメージするのは、「スモーキーフレーバー」と言われる薫香の香り。
製造する際に麦芽を乾燥させるピート(泥炭)を使用しているため、独特な煙の香りが際立っています。
その他にも、潮の香りやフルーティ、お花の香りなど、スコットランド内の6つのエリアにより違いがあります。
地形や気候、原料によってそれぞれの特長が出ています。

原料は、大麦麦芽であるモルトウイスキーと、穀類であるグレーンウイスキーの2種類が作られています。
さらにシングル(単一蒸留所)とブレンデッド(複数蒸留所)の2種類の分類もあります。
こちらはシングルモルト
ボウモア12年のハーフはスーパーでも並んでいるところもあり買いやすい!
アイラ地方で製造 ↓

こちらはシングルグレーン
やや渋めでクセが強い
ハイランド地方で製造 ↓

こちらはブレンデッドモルト
各地から40種類以上のモルト原酒をブレンドして世界中に愛飲されているウイスキー
スモーキーで木香の香り ↓

アイリッシュウイスキー
イギリス西部のアイルランド島内にある北アイルランドで製造されているウイスキー。
実はウイスキーの誕生の地とウイスキーの語源はアイルランドだという一説があります。
ただ、スコッチウイスキーとアイリッシュウイスキーのどちらがより古い歴史があるのかについては、はっきりしていない部分もあります。
1919年頃から100年近く輸出が減少した影響もあり、多くの蒸留所が閉鎖された年もありました。
最近では復活の兆しが見え、現在では約50カ所の蒸留所まで増えてきています。
風味としてはライトで雑味が少ない印象で、シトラスフルーツやトロピカルフルーツのような華やかな香りが特長。
そのため、初心者にまずオススメしたくなるようなウイスキーです。
地域が近く比較されやすいアイリッシュウイスキーとスコッチウイスキー。
それぞれの違いにより、香りや味にもかなりのちがいが出ています。

アイリッシュウイスキーの中でも世界中に人気があるブレンデッドウイスキー
香ばしくてまろやかな香り
比較的安価で、ハーフボトルも近隣のスーパー等で見かけることも ↓

シングルモルトウイスキーで、2020年に誕生したウイスキー
数々の受賞により世界的に現在でも注目されている
フルーティーで華やかな香り ↓

アメリカンウイスキー
アメリカで製造されているウイスキーは、バリエーションや銘柄が数多く生産されています。
「バーボン」という言葉をよく耳にしますが、こちらもアメリカンウイスキーの一種で製法の総称です。
アメリカンウイスキーには6つの製法にのいずれかで作られています。

日本への輸入も多く、数々のウイスキーが店頭に並んでいるので、買いやすいのも魅力の一つです。
「ジムビーム」や「ジャックダニエル」などはハイボール缶としても販売されているので、気軽に試飲ができます♪
惹かれる見た目の形状でこちらはハーフサイズ
このキャップは人の手で一つ一つ丁寧に作られているこだわりがあります
華やかでまろやかな味わい ↓

テネシーウイスキーでバランスの取れた甘さで樽香を感じさせます
オススメはロック
コンビニやスーパーで買いやすい! ↓

10種の原酒をバランス良くブレンドした5年貯蔵モノ
ラベルの通り花の香りが特長でまろやかな口当たり
オススメはストレート ↓
カナディアンウイスキー
カナダで製造されているウイスキーで、5大ウイスキーの中で唯一「カラメル、フレーバリングの添加してよい」というウイスキー。
フレーバリング = 香味付与の許可があるワインやラム、ブランデーなど
ただし、ウイスキーとしての製造なので、添加して良い使用量は9.09%までの上限が定義として決まっています。
味わいは、クセがなくキャラメルやバニラのような甘さも感じられる軽い口当たり。
クセがないゆえに、ブレンドしても邪魔をしないウイスキーベースのカクテルとしてもよく使われています。
蒸留所はアメリカの国境に近いオンタリオ湖周辺に点在。
カナディアンウイスキーの香味特性を決定づけた先駆者と言われるウイスキー
「C.C.」が愛称
スッキリした味わいにほのかな甘い香り ↓
英国王が初めてカナダへ訪問の際、献上品として誕生
気品のあるボトルでギフトとしても喜ばれる
バニラやフルーツ、メープルシロップのような甘い香り ↓

ウイスキーの主な飲み方
ウイスキーは食中酒、食後酒と、シチュエーションによってさまざまな飲み方があります。
ここでは代表的な飲み方を紹介します。
ストレート

小さめのグラスに1/3程のウイスキーを注ぐのが一般的。
オススメは食後酒。
上級者向けですが、ウイスキー以外のモノを入れないことでウイスキー本来の味が一番わかる飲み方です。
一度に飲む量は少なくしてチェイサー(水)と交互に飲みます。
口の中がフラットになることで、一口ごとにウイスキーを味わって楽しむことができます。
ロック

丸くて大きい氷に1オンス(30ml)ほどのウイスキーを注いで飲むのが一般的。
オススメは食後酒。
この丸くて大きい氷には意味があります。
氷の溶けるスピードが遅くなり、ウイスキーが薄まり過ぎずほど良く冷えた状態が保ちます。
バーでは氷屋の純水で作られた氷により更に溶けにくく、30分くらいは水っぽくならず飲むことができます。
水割り

グラスに一杯の氷を入れて、ウイスキー1:水2~2.5の割合で注ぐのが一般的。
オススメは食中酒。
なので、食事に合わせて濃さを調整するのも良いでしょう。
水は市販のミネラルウォーターを冷やしておくことをオススメ!
ウイスキーの味わいや香りを残しつつ薄めて飲めるので、初心者はこちらから飲んでみるのもアリです!
炭酸割り(ハイボール)

グラスに一杯の氷を入れて、ウイスキー1:炭酸水3~4の割合で注ぐのが一般的。
オススメは食中酒。
近年ではなじみのある飲み方で、350ml缶で数々のハイボールが販売されています。
水割りよりもさらに食中酒として飲みやすく、こちらも初心者向けとしてオススメの飲み方です。
炭酸水(ソーダ)によっては爽快感や口当たりが変わるので、飲み比べしてお気に入りの炭酸水を見つけてみるのも良いでしょう。
ホットウイスキー

耐熱グラスをお湯で温めて一度捨て、ウイスキーをグラスに1/4~1/3入れて3倍のお湯を注ぐのが一般的。
オススメは食後酒。
お湯は80℃くらいがベストで、シナモンスティックやレモン等をトッピングするのも最適です。
体がとても温まるので、冬時期やアウトドア中に飲むのもオススメです!
カクテル

カクテルは、他の酒やジュースなどを混ぜてできたお酒のこと。
なので、ハイボールも炭酸水と混ぜているためカクテルの一種になります。
ウイスキーをベースにして作られるカクテルはたくさんの種類があります。
ここでは王道のカクテルをピックアップします。

度数が高いカクテルは食後酒として、低めで爽やかなカクテルなら食中酒として飲んでみてはいかがでしょうか。
まとめ

いかがでしたか?
ウイスキーは紳士な気分を感じさせる魅力的なお酒です。
そして「お酒を飲むこと」は適度に飲めば、堂々と趣味の一つとして語ることができるでしょう。
ウイスキーが好まれる本質は、こんなところではないでしょうか。
- 糖質ゼロなので飲んでもヘルシーなお酒
- 蒸留酒で酔いにくく二日酔いになりにくい
- 後味がすっきりする
- 日本酒やワインと比べるとコスパが良い など
※前提として適度に飲むこと!
ぜひ、ウイスキーにハマりそうな予感がする…と感じた人は、試飲してみて相性の良いウイスキーを探してみてください♪
コメント