寒くて体の芯が冷え切っている時や運動後の汗をかいた時、無性に入りたくなるのがお風呂。
その中でも大浴場で満喫できる 銭湯 は魅力的な所がたくさんあります!
- リラックス効果
- ストレス緩和
- 疲労回復
- 家風呂の入る準備や後の掃除が不要
ただ、公衆の場で好き勝手に銭湯へ入るのはもちろんNGですよね。
銭湯のマナーは改めて考えてみると、思いのほか知らないことがあるかもしれません。
今回は温浴施設の種類から話していき、銭湯を軸にした「公衆浴場」を基準にマナーや持ち物について、慣れていない人にもわかりやすく紹介していきます。
温浴施設の種類
大浴場の温浴施設にはいろんな呼び名がありますが、明確な意味を知っていますか?
代表的な呼び名としては
- 銭湯
- スーパー銭湯
- 健康ランド
- スパ
- 温泉
などがあり、それぞれの違いについてまとめてみました。

このように定義が「温泉法」と「公衆浴場法」2つの分類になっています。
温泉には水温や成分などの規定があり、公衆浴場は設備や料金(銭湯のみ)の規定があります。
今ではスーパー銭湯等でも温泉成分が含有されているところもあり、充実した施設もあります。
それでは、簡単に温浴施設の説明をします。
銭湯
一般公衆浴場で、料金が法律により大人500円前後と設定されています。
昔ながらの銭湯はこれにあたり、比較的近所にある印象でしたが今ではだいぶ減少しています。
日常の入浴の感覚で気軽に入れる施設で、日本の情緒ある雰囲気がただよう魅力的な施設です。
スーパー銭湯
その他の公衆浴場にあたり、「銭湯」とはひきかえ料金設定がなく施設によりさまざまです。
平均的に「銭湯」より料金が高い印象です。
その分温浴のバリエーションが豊富で、露天風呂やジェットバス、サウナや水風呂などがあり、またマッサージや飲食店などの娯楽施設も館内に備わっています。
健康ランド
スーパー銭湯とほぼ似ていますが、娯楽施設や温浴施設が更に豊富にあります。
カラオケルームや漫画が読めるところ、休憩室や岩盤浴などスーパー銭湯よりも大規模な公衆浴場になります。
- 小規模の公衆浴場→銭湯
- 中規模の公衆浴場→スーパー銭湯
- 大規模の公衆浴場→健康ランド
スパ
西洋由来のリラクゼーション施設「Salute Per Acqua(水の力で治療する)」の略語で「スパ」と呼ばれています。
明確なすみ分けはなくスーパー銭湯や健康ランドと似ています。
どちらかというと健康面に加えて美容面に特化した施設が備わっている印象で、ハーブやアロマを掲げているようなエステ、フィットネス系が入った施設があると思って良いでしょう。
温泉
地中から湧き出た鉱水、水蒸気、ガスが定められた規定の化学成分や水温で作られた温浴施設。
泉質による効能で身体の不調を改善される効果があり、家の風呂や銭湯(温泉成分のない)では味わえない期待があります。
旅行などの遠出をした時に立ち寄って癒される人も多いでしょう。
ちなみに「天然温泉」と「人口温泉」の違いはこちらです。
- 天然温泉 … 自然由来で温泉成分が含有されている湯舟がある施設(※天然温泉表示看板がある)
- 人口温泉 … 人工的に後から温泉成分を加えてできた湯舟がある施設(例:トロン温泉、光明石温泉など)
※天然温泉表示看板

銭湯のマナー
初めていく人や久々に立ち寄る人は、マナーをチェックしてから行くのがオススメ!
思いのほか気が付かなかった点も出てくるかもしれません。
憩いの場なので、みんなでマナーを守って気持ち良く過ごせるようにこころがけましょう。
どの施設でも共通するマナーはこちら。
- 騒がず静かに入ること
- 長時間同じ場所で陣取らないこと
- 使った道具は定位置に戻すこと
それではマナーを時系列で「銭湯へ行く前」から「浴室内」まで順番に紹介していきます。
チェック欄を見て、知らないところだけでも確認してみてください。
①銭湯へ行く~入店時

- 風邪などで体調が悪い時は行かないこと
- お酒を飲んだ後は温浴施設に入らないこと
- 靴は自分で下駄箱へ入れること
- フロントで入浴料やレンタル料を払うこと(※)
(※)券売機で購入する施設もあります。
風邪などで体調が悪い時は行かないこと
風邪などひいている時に体温の上がり下がりが激しい事をすると、更に体調が悪化します。
自宅の風呂とはちがい銭湯は屋外へ出ることで湯冷めしてしまうので、なおさら良くありません。
少しでも調子が悪いときはやめておきましょう。
また、まわりの人へも病原菌をうつす可能性があるのでマナーとしてもよくありません。
※女性で生理中の時は、まわりの人に不衛生と見られることが多いので入らないことをおすすめします。
お酒を飲んだ後は温浴施設に入らないこと
これは自宅のお風呂でもNGな行為。
実際に入ったことにより心臓発作や脳卒中を起こすケースもあるので、絶対に銭湯等もやめておきましょう。
また、二日酔いの時も銭湯等に入るのはNGとされています。
理由は、体内が水分不足になっている状態なので脱水症状を起こしてしまう危険性があるためです。
靴は自分で下駄箱へ入れること
入口内へ入れば気が付くと思いますが、靴の脱ぎっぱなしはNGです。
自分で所定の下駄箱(シューズロッカー)へ入れましょう。
だいたいの施設ではこのような流れです。
下駄箱に靴を入れて100円を入れ鍵かける
↓
フロントでその鍵を預ける
↓ (入浴中)
帰り、フロントで鍵を受け取る
↓
鍵開けて100円戻って靴を出す
フロントで入浴料やレンタル料を払うこと
昔ながらの銭湯では「番台さん」という人がいて、料金を前払いして入る流れ。
その形式が残っている銭湯もありますが、現在では券売機かフロントで入浴料やレンタル料を支払うところが増えました。
どちらにせよ「前払い」が基本です。
現在では電子マネー等で支払える施設が増えていますが、下駄箱やロッカー、ドライヤーの使用時などでは小銭を使うことがあります。
念のため小銭を持参しておくと安心です。
②脱衣場内

- 脱衣場内ではスマホを使用しないこと
- ロッカーを使用すること
脱衣場内ではスマホを使用しないこと
ほとんどの施設では携帯電話禁止と掲げている所が多く、理由は盗撮防止のためとされています。
時間を確認したい時やメールをチェックしたい時でも、スマホを持った時点で疑われる可能性があります。
スマホは見るシチュエーションが多いと思うので、うっかり触らないように気を付けましょう。
ロッカーを使用すること
昔ながらの銭湯は大きなカゴにバッグや脱いだ服等を入れていました。
ですが、盗難防止のためロッカーを使うのが主流となり、ある意味安心してゆったりお風呂に入れるようになりました。
基本一人一つのロッカー使用で、鍵は入浴中も肌身離さず持っておきましょう。
③浴室内

- 湯舟、サウナへ入る前に体全体を洗うこと
- 風呂イスのある所では立ってシャワーを浴びないこと
- 桶(おけ)や風呂イスは使用後キレイな状態に戻すこと
- 歯磨きをする場合はして良いか確認すること
- 湯舟に入る前に掛け湯をして、静かに出入りすること
- 湯舟の中にはタオルと髪の毛を入れないこと
- サウナへ入る前は体を拭くこと
- 浴場から出る時は体を拭くこと
- 浴場内は走らないこと
湯舟、サウナへ入る前に体全身を洗うこと

湯舟、サウナへ入るタイミングは意識的に気を付けましょう。
ちなみに温泉の場合は逆の理由について。
先に体を洗ってしまうと、その後に浸かる温泉の効能により肌へ刺激を強く受けすぎてしまうためです。
また、温泉に浸かった後体を洗うことで肌が柔らかくなり、角質や毛穴の汚れが落ちやすくなると言われています。
風呂イスのある所では立ってシャワーを浴びないこと
体を洗い流す場所ではだいたい風呂イスがセットされていますよね。
その場所で立ってシャワーを浴びると、左右後ろの座っている人へお湯が飛び散ってしまい迷惑になります。
基本、座ってシャワーをかけ流しましょう。
桶(おけ)や風呂イスは使用後キレイな状態に戻すこと
これから使用する時に前の人が道具を使いっぱなしにしていたら、気分的に触りたくないですよね。
自分でもそのようなことをしないように心がけましょう。
使用後の桶(おけ)や風呂イスはかけ流して、はじめに置いていた定位置へ戻しておきましょう。
歯磨きをする場合はして良いか確認すること
温浴施設によっては浴場内での歯磨きがNGのところもあります。
ルール、注意書きを見てチェックしておきましょう。
わからない時はフロントの人へ確認をしましょう。
湯舟に入る前にかけ湯をして、静かに出入りすること
かけ湯をすることは、浴場内を歩くことで足元が汚れるのでかけ流すという意味があります。
もう一つは、いきなり湯舟に浸かると心臓の負担がかかるので予防としてかけ流す意味合いもあります。
かけ湯の正式なやり方は、まず湯舟に入る横に置いてある桶(おけ)やひしゃくを使います。
湯舟の湯をすくって、心臓から遠い部位から右足 → 左足 → 右肩 → 左肩の順にかけ流します。
そして共用で使う湯舟なので、まわりに迷惑をかけないように静かに出入りしましょう。
たまにうっかりしている人がいるので補足です。
湯舟の出入り付近では浸らず、奥の方で浸かること。
他の人が出入りしにくくならないように浸かる位置には気を付けましょう。
湯舟の中にはタオルと髪の毛を入れないこと
タオルは垢や汚れが付着しているおそれがあるため、湯舟に入れるのはNGとされています。
新しいタオルだとしても周りの人から見れば良く思わないのでやめておきましょう。
湯舟横のふちに置くのも良いですが、のぼせ防止として頭の上に乗せるのが一番良いと思います。
そして、髪の毛はショートヘアなど短髪の人なら問題ありませんが、湯舟に完全に浸かるロングヘアの人は毛先まで浸からないようにしましょう。
留め方は髪ゴムで結ぶ、シャワーキャップをかぶる、タオルで巻く、ヘアクリップではさむなど留めやすいアイテムを使いましょう。
サウナへ入る前は体を拭くこと
体が濡れたままサウナへ入ってはいけない理由は、サウナ内の床やベンチがビシャビシャに濡れてしまうから。
足元が歩きにくくなる上に、不衛生で異臭の原因にもなります。
もう一つの理由は、身体に水分が残っていると体の芯まで温まる前に体表温度が上がってしまい、サウナの良い効果が得られなくなるためです。
湯舟に浸かった後うっかりそのまま入ってしまいがちなので、必ず拭くようにしましょう。
浴場から出る時は体を拭くこと
サウナへ入るときと同様で、体全体が濡れている状態であがって脱衣場内へ入るのはNGです。
脱衣場内が滑りやすくなり、まわりの着替えている人にも不快を感じてしまいます。
浴場から出る前にシャワーを浴びてかけ流し、その場所で持っているタオルで全身を拭いてあがるようにしましょう。
浴場内は走らないこと
当然のことですが滑りやすいところなので、絶対NGです。
特に小さな子供は浴場内を走りがちなので、保護者はもちろんのこと周りの人も気にかけてあげましょう。
銭湯の持ち物

持ち物 ~必需品①~
- 一式を入れる袋
- 小銭、財布
- 着替え
- 体を洗うタオル
- 体を拭くタオル
- バスタオル
- 濡れたもの入れる袋
着替えは下着、靴下のみを持参している人もいれば、服一式を持参している人もいます。
服を持って行くなら、リラックスできるスウェットやワンピースなどゆったりできるような恰好が良いでしょう。
タオルの持参枚数も人それぞれです。
洗う拭く兼用1枚だけで持っていったりバスタオルは持参しないなど、持ち運びやすさと使いやすさを考えて準備しましょう。
サウナウェアから探すのもあり♪

シンプルなデザインで男女問わず使える♪

持ち物 ~必需品②~
- シャンプー、リンス、ボディーシャンプー
- 洗顔料、クレンジング、髭剃り
- 髪留め系(ゴム、ワニクリップなど)
- スキンケア類
- メイク道具
- ヘアアイロン
次に、人によっては必需品といわれるアイテムについての紹介です。
銭湯等では無料で自由に使えるモノと、レンタル料や販売品として支払って使用できるモノがあります。
レンタルや販売品は施設によりさまざまなので、現地調達できるのか事前に調べられたら確認しておきましょう。
わからない時はあらかじめ用意して持参すると安心です。
<基本無料>
- シャンプー、リンス
- ボディーシャンプー
<レンタルor販売品>
- ハンドタオル
- バスタオル
- ドライヤー
- 髭剃り、洗顔料 など
あると便利な持ち物
- 飲物(水筒、ペットボトル)
- サウナマット、サウナハット
- 肌磨きグッズ(スクラブ、パック、美顔器)
飲料は、銭湯内で自販機や冷蔵庫から購入することもできますが、最近では水筒等のマイボトルを持参する人もいます。
そして浴場内に持ち込んでいる人もいます。
サウナマットは施設で用意されているところもありますが、共用で使うのに抵抗がある人はマイマットを持参しましょう。
このようなアイテムを持参する人は、常連で同じ銭湯等へ行き慣れているイメージがあります。
もし初めて行く銭湯等の場合は持参する必要であるか、また持ち込んでも問題なさそうかを様子を見てみましょう。
その上で自宅にあるアイテムやお気に入りのアイテムを持参して使ってみるのも良いですね♪
運動している人は使いまわしができるボトル♪
サウナマットはコンパクトにたためるモノがおすすめ!

まとめ

いかがでしたか?
マナーははじめから知っている、常識的にわかっている内容もあったかと思います。
ただ、意外と考えたことのなかった盲点もあったかもしれません。
そしていざ行きたいと思った際「準備するのが面倒…」と思う人にはあらかじめ銭湯用バッグを準備しておくことおすすめします!
行きたいタイミングですぐ行けるのがストレスフリーで軽やかな足取りになりますよ♪
お気に入りの銭湯アイテムを探して買い揃えて行くのも楽しいですね♪
家の風呂では味わえない銭湯等で解放感やリラックス、体調改善など、ぜひ肌で感じてみましょう♨
銭湯等へ行く習慣にしてみたり、たまにの贅沢なリフレッシュとして浸ってみてはいかがでしょうか♪
最後に銭湯等に行って良かった♪と思える時のポイントです!
- リフレッシュできて体や心がスッキリした時
- 血行不良や体のコリなどが改善できた時
- リラックスして、その後の行動も軽やかにできた時
コメント