「ポタリング?何それ、おいしいの?」と、初耳の人にとってジャンルも何もわからない用語かと思いますが、これは自転車に関連する用語の一つです。
意味は、 自転車で目的地を決めず散歩するようにブラブラ走ること。
ポタリング=”potter(ポッター)” 「ぶらつく、目的もなくゆっくりうろつくこと」の動名詞
※イギリス英語が語源
サイクリング(自転車の遠乗り)の中の一種だと思って良いでしょう。
とにかくゆるーく始められ、自転車さえ乗る事ができればすぐにでも始められるようなサイクリングなんです♪
最近では自転車需要が増えて、専用道路やサイクルラック(自転車専用駐輪場)などの設備も充実してきています。
その反面、違反や事故が増え続けているため、令和6年11月からは自転車の罰則強化もされました。
マナーや規則については、各自で事前にチェックをした上で自転車へ乗るようにしましょう。
ポタリングの話に戻りますが、ポタリングに向いている人は以下の通りです。
- 気晴らしに外出をしたいけど、タイミングや機会がなくて困っている人
- アウトドアの趣味を探している人
- ストレス解消法を探している人
- 運動を始めたいけどなかなか踏ん切りがつかない人
- コスパ良く旅をしたい人
- 自転車に乗ることが好きな人
これからポタリングをもっと知りたい!と興味を持った方へ向けて、まずは魅力6選と注意点を紹介していきます!
そのあとに、サイクリング(ポタリング)でよく聞く用語をほんの一部紹介しますので、覚えたい人はぜひチェックしてみてください♪
ポタリングの魅力6選
マイペースでゆるく始められる
サイクリングには長距離を走る、体力の限界近くまで走る、険しい道のりを走りきる…といった、さまざまな走り方があります。
どちらかというと「サイクリング」のイメージは、このようにハード寄りなスポーツの印象が強いのではないでしょうか。
ポタリングはサイクリングの中でもゆったりとした走行なので、激しい運動とは少し違うように感じます。
なのでサイクリングを趣味にしようと考えている人には、ポタリングを登竜門にして始めてみるのもオススメです。
あくまでも散策をすることが目的なので、心と体に余裕を持って思うがままに走らせることがポタリングの鉄則です。
自転車の種類は特に決まっていません。
日常で使用しているシティサイクルでもポタリングはできます!
まずは自宅で所有している自転車で試してみるのはいかがでしょうか♪
最近ではレンタルサイクルを利用できるところも増えたので、それで試してみるのも良いでしょう♪
自転車で旅気分を味わえる
自転車は他の乗り物(自動車やバイク等)と比べて行動範囲が狭くなりますが、距離にすると1時間でだいたい10㎞~20㎞まで疲れずに走れます。
変速ギアが付いていたり電動アシストの自転車であれば、さらに体力を温存してもっと長い距離を走ることもできるでしょう。
ポタリングの良さはのんびり遠乗りができることなので、普段通行しない道のりをあえて走ってみましょう!
新鮮な気持ちで気軽に旅をしている気分を味わえます♪
本来のポタリングは目的地を明確に決めないのがポイントですが、だいたいの方向や目的地を決めてお出かけするのはOK!
旅気分を味わえるほんの一例をあげてみました。
- 今まで車やバスで行っていたところをあえて自転車で行ってみる
- わりと自宅から近めの観光地や名所へ改めて散策してみる
- 〇〇駅まで電車で行き、下車後にレンタルサイクルでポタリングをする
- 自宅から〇方面へ行き、土手付近を散策してみる
- 家から少し離れた大きな公園へ行ってのんびり過ごす など
「今日は天気が良いけど、どこも出かける予定がないな…」と時間を持て余した時に、ぶらりポタリングをしてみませんか♪
好きな事をしてリフレッシュができる
ポタリングは散策自体を楽しむのがメインであり、爽快に走るだけでもだいぶ気分転換になります。
さらにプラスアルファとして、到着した場所でも好きなことをして過ごすのもポイントです。
まずは一例をあげてみました。
- 気持ちの良い場所を見つけて、チェアリングをしてボーっとする
- ○○方面へ向かって、おしゃれなカフェ店を探して飲食する
- 景色の良い場所を見つけて、写真撮影や野外スケッチをする など
このように今ハマっていることやリフレッシュができることを組み合わせることで、楽しさが倍増します!
「ストレスがたまっていて気持ちが晴れない…」「気分転換をしたい!」という人には、ぜひ一度試してみてください♪
外に出て新鮮な空気を吸いながら好きなことをするのが、何よりも心のケアになりますよ♪
カフェ巡りとチェアリングについては、前回記事をあげていますので興味がある方はご覧ください↓
運動不足や運動音痴な人も楽しく始められる
最近では運動不足の解消にスポーツジムへ通う人が多くなり、健康を意識する人が増えました。
ただ、月額で払い続けることで「月に〇回行かないと元がとれない…」と、通うノルマが出てくるのが良くも悪くもあります。
何にしてもそうですが、継続をすることの難しさが付きまとってきますよね。
その点ポタリングのゆるさ加減がかえって運動しよう!という気になれる人もいるのではないでしょうか。
また、運動音痴な人も自転車に乗れさえすれば運動ができます。
「運動=ポタリング」と考えると、どこかハードルが低く始められる感覚になれます♪
運動は基本しんどい、キツイ…というような印象がありますが、ポタリングの場合は他のスポーツと比べて感じにくいので、ぜひチャレンジしてみてください♪
歩くよりもタイパ良く遠征ができる
ウォーキングでの散策は気持ちが良いものですが、どうしても行動範囲が狭くなってしまいます。
限られた時間内での徒歩は、せいぜい近所の散策くらいが精いっぱいです。
また、遠征するとなるとそれなりに時間もかかり、普段忙しい人にとってはその時間を割くこともなかなか難しいでしょう。
ですが、ポタリングなら自転車なので行動範囲がグンと広くなり、効率よく遠征ができます。
行動範囲が広がれば当然行ける場所が増えますし、目的地でのんびり過ごせる時間も増えます。
そういう意味では自転車での散策が一番タイパ良く、忙しい日常を送っている人にも最適です♪
ウォーキングについては、前回記事をあげているので興味がある方はご覧ください↓
バイクや自動車よりもコスパ良く移動ができる
そもそも自転車とバイクや自動車を比較するのは筋違いかと思いますが、移動手段としては同類のツールといえます。
自転車よりもバイクや自動車の方がはるかに遠出ができるので、旅としては行ける場所もたくさんあることでしょう。
ただしバイクや自動車の場合は、駐車場を探すこと、駐車代がかかることが難点です。
さらに、燃料費などの維持費も当然ながら高いです。
それに引きかえ自転車は駐輪のしやすさや、乗り物の中でも低コスパなのがメリット。
バイクや自動車を運転する楽しさと自転車を運転する楽しさは、それぞれの良さがありますが、ポタリングをメインとするならば、移動中に散策できる乗り物、自転車が一番最適だと思います♪
ポタリング初心者の注意点
ポタリングというよりサイクリング全体にいえることですが、初心者に見落としがちな点があります。
規則や駐輪場の有無などの基本チェックをするとともに、これからあげる5つの注意点を事前に確認しておきましょう!
人混みや車の多い場所はなるべく避けること
ポタリング(サイクリング全般)は、自転車で軽快に走行する爽快感が良いところ。
逆に人混みの多い場所では道がふさがり走りにくい所もあります。
あまりにも人が多い場合は、自転車から降りて押して歩くことにもなるでしょう。
ポイントでそのような場所へ行くのは良いとしても、初心者一人で行く場合は選ぶ場所として避けた方が良いかもしれません。
サイクリングに慣れてきて「このぐらいの人混みでは降りるべき」と交通マナーがわかってから、人の多い観光地へポタリングしてみてはいかがでしょうか♪
また自動車がガンガン走るような主要道路ばかり走るのも、場所によっては危険なので走り慣れてから行くようにしましょう。
自転車の交通ルールは思った以上に知らなかった…という点があります。
事故や相手に迷惑をかけないためにも、事前に今一度確認をしておきましょう!
警察庁のホームページ内の自転車に関することはこちら↓
勾配(坂道)を気にすること
結構見落としがちな点ですが、地図で道のりだけをチェックしていざ向かってみると上り坂がきつかった…ということがあります。
初めて行く場所では坂道で思いがけない体力の消耗をしてしまい、ポタリングが楽しめなくなるかもしれません。
坂道の調べ方は、Googleマップでルート検索をした後に「高低差グラフ」が表示されます。
そこもチェックしておきましょう!
【Googleマップでの調べ方(アプリ版)】
- アプリを開き、マップ検索の出発地と目的地を入力
- 自転車マークの所をタップ
- 下の表示の時間(距離)の下に高低差グラフが表示される(グラフが表示されない場合は「ルートが平坦です」と表示され勾配差が少ないと判断されている)
<グラフ表示パターン>
<グラフ表示されないパターン>
高低差グラフを見てもピンとこない場合は、近所の坂道を見つけて実際に走ってみると良いでしょう。
その高低差を指標に、走れる範囲であるか検討してみてください。
初めてのポタリングならば、山ルートを選ばないことをオススメします。
海や川岸なら山ほどの坂道ではないかと思うので、その点も含めて行く方向を決めて出かけましょう!
天候や風を気にすること
ポタリングするなら、晴れて気持ちの良い気候なのがベストなタイミングでしょう。
途中で雨が降ってしまっては楽しさも半減してしまうので、事前に天気予報はチェックをしておきましょう。
また、風速と風向きも調べておくこともオススメします。
他の乗り物とは違い、自転車は風によって影響を受けやすい乗り物なので、ポタリングを楽しめる環境であるかはとても大事なところです。
以下の点を基準にどのコースでポタリングを楽しむのかを検討してみましょう。
【風速の目安】 初心者は風速0~3m程の予報の時がオススメ!
風速0~1m | 快適(問題なし) | 無風に近い |
風速2~3m | 快適(ほぼ問題なし) | たまに風を感じる |
風速4~5m | 少し不快(少しきつい) | 向かい風になると進みにくくなる |
風速6m以上 | 不快(きつい) | 進みにくい |
※土手沿いや海沿い、橋やビルの間などは風が強い場所なので、風速予報よりも少し高くなります。
【風向き】 追い風~横風がベスト!
追い風(後ろから背中を押される方向) | 問題なし |
横風 | ほぼ問題なし |
向かい風(前から正面へ押される方向) | きつい |
※風速4~5mを基準にしています。
行きは欲張らず帰路で調整をすること
ポタリングなのでゆったり走りたいものの、いざ自転車で走り始めると予想以上に遠くに行ってしまうこともあります。
サイクリング初心者は、自身の体力の限界を知らずに長距離コースを走ってしまうと、後悔するかもしれません。
はじめは短めのルートにして様子をみましょう。
そして天候や体調のコンディションなどにより、この距離くらいが快適だと徐々に覚えていくと良いでしょう。
他人と距離を競う、スピードを競うワケでもなく、自身が楽しいと思える良い加減なのが一番であることを忘れずに。
なので初めのうちは行きで欲張らず、帰る時に余裕があれば行きと違う長距離ルートを走行してみても良いでしょう♪
荷物を軽量にすること
サイクリングは、どのアイテムも軽量化であることに越したことはありません。
サイクリングを何度かするうち、いかに身軽で行けるかを考えるようになります。
自転車本体の軽量化はもちろんですが、ここでお話するのは持ち運ぶアイテムについて。
ポタリングで到着した場所では、好きなことを絞って楽しむのがオススメです。
その分持ち運ぶアイテムが少なくなります。
さらに、そのアイテムがいかに小型化してバッグやポーチに収まるかがとても重要です。
アイテムの一例をあげます。
- チェアリング…ヘリノックスのようなコンパクトなチェア
- カメラ…コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)やスマホ
- 野外で飲食…必要最低限の食べ物や道具で、小型のバッグに収める など
ポタリング用に自転車を買おう!となれば、シティサイクルよりもミニベロやクロスバイク(※)のようなカゴが標準装備されていない自転車を選ぶかもしれません。
そうなれば、荷物は背負うバッグを持つ、もしくは自転車に取り付ける専用バッグを持つ選択になるでしょう。
どちらにせよ回数を重ねるうちに、荷物の軽量化を考えてポタリングをするようになっていくと思います。
アイテムの軽量化でいえば、サイクリングメーカーのモノはもちろんのこと、キャンプや登山用のモノもたくさん揃っているので、アウトドア専門店で道具をチェックしてみるのもオススメです♪
(※)ミニベロやクロスバイクについては、この後の「自転車の種類」で軽く紹介します。
サイクリング(ポタリング)でよく使う用語
ここではほんの一部ですが、よく耳にする用語をピックアップしています。
自転車の種類
- シティサイクル
- ミニベロ
- マウンテンバイク
- ロードバイク
- クロスバイク など
1.シティサイクル
一般的によく使われている自転車で「ママチャリ」とも呼ばれています。
荷物を載せられるカゴや荷台、チェーンの部分に泥除け防止としてのチェーンガードが標準で付いており、普段使いにもっとも便利な自転車です。
今では電動アシストや折りたためる自転車など、多用途に合ったシティサイクルが豊富に揃っています♪
2.ミニベロ
タイヤ(ホイール)のサイズが20インチ以下で小径タイプの大人向け自転車。
コンパクトで小回りしやすいので狭い道も走りやすく、こちらも普段の街乗りに最適です。
この自転車のタイプがポタリングでよく選ばれているようです。
折りたたみタイプのモノを選べば保管や移動時にコンパクトになるので使いやすく、男女問わず人気があります。
防犯上でマンション等の集合住宅に住んでいる人や、雨ざらしにせず家の中に保管したい人にはオススメの自転車です!
3.マウンテンバイク
荒れた道や、坂道、段差などの山道等に強い、いわゆる「オフロードバイク」。
デコボコ道に強いのは衝撃吸収をしてくれるサスペンション機能が付いているため。
太いタイヤなのも特徴的です。
悪天候が多かったり坂道が多い地域の人には、街乗りも十分に使えます!
特に男性が普段使いで使用している人をよく見かけます。
今後、山道やあらゆる場所へポタリングに行きたい!という人には、走りがいがあって良いかもしれません♪
4.ロードバイク
もともとは自転車レース用に開発された自転車なので、走行スピードが速く長距離にも適した自転車。
走り込んでも疲れにくい体勢の前傾姿勢になるハンドルが特徴的です。
また、車体重量も軽く、とことん走り込むことに特化しています。
本格的に長距離を走りたい人には、オススメの自転車です!
コロナ過をきっかけに、通勤や通学に使う人が増えた印象もあります。
5.クロスバイク
マウンテンバイクと比べてタイヤが細く、ロードバイクよりも普段使いしやすい、マウンテンバイクとロードバイクを融合した自転車。
ロードバイクほど本格的な自転車を持つのに抵抗のある人、乗り回す自信がない人には、オススメの自転車です。
服装も選ばず、こちらも普段使いにも適しています。
この自転車もポタリングで使用している人が多い印象です。
サイクリングを始める上での1台目として持つ人や、体の疲労軽減を気にする人には最適な自転車ですよ♪
有名な自転車メーカー
ここではポタリングでよく使用されている「ミニベロ」と「クロスバイク」のみで、ほんの一部の有名なメーカーを紹介します。
1.ミニベロ編
①ダホン(DAHON)
- タイヤ(ホイール)サイズが20、16、14インチを販売
- 計量設計に特化しており、初心者から上級者まで幅広く人気
- 折りたたみ機能に特化した車種が多い
②ターン(Tern)
- タイヤ(ホイール)サイズが20のほか、24、26インチを販売
- フレームの形やカラーリングの見た目に特化したデザインが豊富
- 走行性能に特化した車種が多い
番外編:ボロンプトン(BROMPTON)
- イギリスの職人が一台一台作り上げているメーカー
- 折りたたみから展開まで「20秒」と早く組み立てられる
- 品質が良く長持ちするが、その分価格は20万円以上の価格帯が多い
2.クロスバイク編
①ビアンキ(Bianchi)
- イタリアで1885年創業の老舗ブランド
- フレームのデザイン性とチェレステカラー(ターコイズブルーのような色)が人気
- レースの実績による高性能と安全、信頼性が高い
②ブリヂストン(BRIDGESTONE)
- 安心のmade in JAPAN
- 3年間の盗難補償付き(有料3300円)
- 普段使いに特化した車種が充実している
その他使う用語
1.ゆるポタ
ポタリングの略語。「ポタ」と略すことも。
自転車で自由気ままにのんびり散策しながら走行すること。
2.輪行(りんこう)
折りたたみ自転車を専用の袋に収納して、電車やバスなどの公共交通機関に乗せて移動すること。
3.ライド
ride(またがる)という意味で、自転車では走行するということ。
4.ヒルクライム
hill climb(登坂競技)という意味で、自転車では峠や山道などの坂を上るということ。
5.クロモリ
「クロームモリブデン鋼」の略。鉄にクロモや銅、モリブデン等を添加して作る合金のこと。
自転車ではフレームに使われているモノがあり、伸縮性や強度、耐衝撃性などに優れた性能。
欠点は重量が重たいこと。
6.メッセンジャーバッグ
「メッセンジャー=バイク便、自転車便」といわれ、その配達の時に荷物や書類を持ち運ぶバッグが由来。
ボディバッグのようなワンショルダーのバッグで、バンド部が体に密着しやすい構造になっている。
また、撥水や防水性に優れた生地で作られたバッグが多い。
7.サイコン(サイクルコンピュータ)
自転車のハンドルに取り付けて、走行速度や走行距離などを測定する装置。
本格的に走りたい人や、トレーニング目的でサイクリングをしている人に適したアイテム。
まとめ
いかがでしたか?
ポタリングの魅力を知ったところで、お出かけしたくなりましたか♪
ポタリングをしているうちに、「走りやすい自転車が欲しい」「自転車のパーツを交換したい」「付属品を購入したい」「ウェアを揃えたい」…と欲は出ることもあるでしょう。
自転車は高価なモノもたくさんありますが、長持ちして質が良い、使い心地が良いと十分に元が取れるくらいの価値があります。
ポタリングにハマり始めたら、新調して購入を考えてみても良いですね♪
最後のポイントとして、こんな人にもポタリングをオススメします♪
気になる人は、気軽に始めてみましょう♪
- バイクを購入しようとしたが諦めた人
- 自動車免許を持っていない人
- 外出するときの移動手段が自転車の人
- 休みの計画が行き当たりばったりな人
- 仕事等で休日が不定期な人
- 風を感じたい人
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