初心者向け🔰【苔テラリウム】の魅力6選とおすすめの苔5つを紹介

私たちが普段目にする観賞用の植物には、庭で育てる紫陽花(あじさい)や朝顔(あさがお)などの花を咲かせる植物、室内で育てるパキラやモンステラなどの観葉植物などがあります。

その他さまざまな植物の中でも、一風変わった趣(おもむき)を感じさせる植物が「苔」。

そんな「苔」を観賞用とするのが 苔テラリウム です。

 

そもそも苔テラリウムとはどういう意味なのでしょうか。

苔テラリウム = 透明な容器の中で苔を育てる方法

※テラ(terra) = 大地、陸地  

 アリウム(arium) = 場所

 ”テラリウム”はこの2つのラテン語が組み合わされた言葉

実際はガラスの容器に土、砂、石を敷いて苔と装飾品を植えていく立体アートのような見栄えです。

苔テラリウムの最大の魅力は、自然の景色をミニチュアで表現して作る楽しみ、観賞をする楽しみがあること。

もちろん苔は植物なので環境に気を使って育てるのが必要ですが、比較的育てやすいです。

 

今回は苔テラリウムの魅力を6選、他の植物と比較していきながら詳しく話していきます。

私独自の観点から魅力の優先度順であげています。

そして初心者が扱いやすいおすすめの苔も5つ紹介します!

 

苔テラリウムに興味がある人や現在こんな傾向のある人は、ぜひチェックをしてみてください♪

  • 植物を育てる事に興味がある
  • 山や川などの自然が好きだけどなかなか行ける機会がない
  • 細かい作業が好き
  • 精神を落ち着かせたい、癒しを求めている
  • デスクワークが多い

 

苔テラリウムの魅力6選

まず苔テラリウムにハマっている人は、どのような点から魅力を感じているのでしょうか。

今回は私独自に植物3種類「花」「観葉植物」「多肉植物」と比較しながら、それぞれの魅力に対して苔テラリウムとの相性度をあげてみました。

それでは苔テラリウムの魅力を深堀していきましょう!

 

多肉植物は、室内でも育てられるものに厳選して前回ブログ投稿しています。

興味がある人はご覧ください♪ ↓

 

自然をミニチュア化する楽しみがある

苔テラリウム観葉植物多肉植物

「自然をミニチュア化」とは、ここでは箱庭(ジオラマやミニチュアガーデン)を作るイメージと思ってください。

多肉植物も小さめのサイズがありますが、苔の方が葉がさらに小さいので箱庭の中で表現しやすい植物です。

 

 

苔テラリウムは、箱庭(ジオラマやミニチュアガーデン)を作り上げること。

ミニチュアの庭園や山など自然の空間を創作する楽しみが生まれてきます。

では「ミニチュア化する楽しみ」とは具体的に何か、このような点があげられます。

  • 細かい作業で集中し、無心になれる
  • 空想の思い描いている景色を容器の中で表現できる
  • お気に入りの苔に合った他のアイテム(石や装飾品など)を探す楽しみ  など

 

苔は草や木に見立てて表現することが多く、庭園や山の景色を想像して地形を作っていきます。

苔以外にもガラス容器、土、砂、石、装飾品と、それぞれにたくさんの種類が手に入るので無限の組み合わせで作ることができます!

個性があって愛着の持てる鑑賞用植物ができあがりますよ♪

 

はじめはこのようなキットを買うのもおすすめ♪

  

臨場感も楽しめる

苔テラリウム観葉植物多肉植物

苔はシンプルな形状ですが、繊細な作り。

その点がミニチュアながら臨場感ある観賞用植物です。

 

 

苔テラリウムはなんといっても緑で癒され、風情を感じさせる観賞用植物。

苔は小さい葉が集合体で生えていますが、ぜひ近距離でアップして見てみてください!

この苔の名称は「スナゴケ」

 

感じ方は人それぞれですが、近くで見るとどこか可愛らしく見えてきませんか?

また、一歩引いて全体を見た時には植物の躍動感が感じられます。

その臨場感をそれぞれの違った視点から鑑賞できる良さが出ていますよね♪

小さい空間でありながら微細な苔は、その他にも視覚で楽しめる点があります。

  • ゆっくり成長していく変化を楽しめる
  • 自然の風景を、写真や絵ではなく3D立体で鑑賞ができる
  • 清涼感や幻想的な空間を感じる事ができる  など

 

目の保養になり、自然の景色を見ることが好きな人にはぴったりな植物です♪

 

自作せず完成品を買うのもgood♪ 

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育てやすい

苔テラリウム観葉植物多肉植物

水やりは苔テラリウム月1、2回に対して、他の植物では毎日あげたり季節によって変える必要があります。

光や風通しに関しても、この中では苔テラリウムが比較的ラクな管理で育てられます。

 

 

他の植物と比較すると、気にかけて育てる手間が少ない印象です。

それには以下の点からあげられます。

  1. 水やりが少ない
  2. 室内で育てられる
  3. 光は明るい部屋内でOK
  4. 虫の発生が少ない

 

  1. 水やりが少ない

苔テラリウムの水やりは月に1、2回霧吹きなどで全体を吹きかければOK。

土全体が水で浸透するくらいまで水をあげます。

あとは蓋をのせるのでしばらく乾燥することがなく、長期間湿度を保つことができます。

苔の種類にもよりますが、湿度は60~90%以上がベストです。

 

2. 室内で育てられる

苔テラリウムは容器に閉じこめて鑑賞するもので、基本的には室内で育てます。

苔は自然の中で自生しているので屋外に強いイメージもありますが環境により違います。

直射日光や暑さには弱いので、屋外の方が育てることが困難でしょう。

室内ならば天候に左右されず育てることが可能なので、植物初心者には育てやすいポイントになります♪

 

3. 光は明るい部屋内でOK

直射日光が苦手な分、別の明るさが必要ですが部屋の中のライトで十分に育てられます。

明るさは照度計でいうと500~1500ルクスで、読書ができるくらいの明るさでOK。

照射時間は1日に8時間程度が良く、中には専用のLEDライトを使っている人もいます。

 

 専用ライトを使うと苔テラリウムとが幻想的なインテリアに♪

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4. 虫の発生が少ない

湿気のある苔には虫が発生しやすいイメージもありますがそんなことはありません。

基本2つのことに気を付けていれば大丈夫です。

1つはショップで買った苔はキレイに洗浄されているので安心。(虫や虫の卵を除去してくれている)

もう1つは蓋をしている時間が長いので、虫が容器内に侵入しにくいということ。

苔テラリウムは容器と蓋で囲われているので虫よけになり、他の植物にはないメリットと言えるでしょう♪

 

コンパクトで場所をとらない

苔テラリウム観葉植物多肉植物

花は一輪刺しの花瓶、観葉植物や多肉植物は3号鉢(直径9cm)と小さめのモノもあります。

ですが、苔は葉がとても小さい分、容器も小さくて大丈夫!

苔テラリウム内の苔は小さい範囲ながらも存在感があって映えますよ♪

 

 

ガラスの容器次第で大きさが変わっていきますが、苔テラリウム用の容器は手のひらサイズ程のものがたくさん販売されています。

そのため、室内での省スペースで飾ることが可能。

また苔テラリウムは小さい分、初心者にも始めやすく管理しやすいサイズ感です。

デスクの上や窓際、玄関の飾り棚など場所を自在に飾ることができます♪

 

試験管サイズの小さな容器もありますよ♪

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長期間楽しめる

苔テラリウム観葉植物多肉植物

1つの苔テラリウムで長期間育てられることや株を増やす(葉挿しする)点は多肉植物と同じです。

ゆっくりした成長の変化を楽しみたい人にはおすすめ♪

 

 

苔は環境良く育てられれば数十年と成長します。

そして、成長度合いは1年におよそ1cmくらいとかなりスローペースです。

少しずつではありますが容器の中の景観が変わっていく様子を楽しめますよ♪

 

とはいえ、苔テラリウムも成長していくと見栄えが悪くなっていきます。

  • 葉が茶色くなる
  • 長く伸びてボサボサになる(徒長する)

 

このような気になる部分は、ハサミでトリミング(カット)してあげて整えてあげます。

カットした部分がまだ緑色であれば枯れていないので、また植えてあげることで成長しはじめますよ♪

長期間育てられることで、より愛情度も増していくことでしょう♪

 

このように専用のハサミは販売してますが、似たようなハサミならなんでもOK!

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コスパが良い

苔テラリウム観葉植物多肉植物

庭や山を私有地として持っている人は、自生している苔を採取することも可能♪

更に苔は長期間育てられて株も増やせるのでコスパ良し♪

 

 

苔テラリウムは色々な視点からコストパフォーマンスが良いとされています。

  1. 作る時の揃える材料と道具の総額は1000円~4000円くらい
  2. 増殖させることができる
  3. 慣れてきたら庭や山などの天然のものを採取

 

  1. 作る時の揃える材料と道具の総額1000円~4000円くらい

他の植物より安い?むしろ高いのでは?と思いますが、長期間育てる意味ではコスパが良いと言えるでしょう。

そして苔テラリウムを買い揃える基本の材料と道具はこちら。

材料はこの表のとおり6点。

苔テラリウム専門店なら一度に材料や道具を買い揃えることができます。

ですが、初心者さんでスターターキットを買わず1つ1つ買い揃えたい場合はコスパがそれほど良くありません。 

そんな時は100円均一のアイテムを使ってみるのはいかがでしょうか。

苔とフィギア(装飾品)以外は、100円均一で代用品として揃えることができます。

100円均一での代用品はこちら。

材料代用品(100均の売り場)
①ベースソイル
②化粧砂
・赤玉、ハイドロボール、ヤシガラ(園芸用)
・熱帯魚用ソイル(ペット用)
・軽石(衛生用)
④石・金魚用小石、溶岩石(ペット用)
・軽石(衛生用)
・竹炭(収納用)
⑥蓋付き透明容器ガラス容器、樹脂ケース(インテリア用)

 

③苔は専門店以外では、園芸店、ペットショップ、ホームセンターなどで販売されてます。

1種類につき500~1000円くらいで購入が可能。

500円以下で購入できるショップもありますよ♪

 

ネット通販は割高だけど、1パックでたくさんの量が入っていて作り甲斐があり♪

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道具も自宅にあるものか100円均一で揃えればコスパ良く始められますよ♪

 

2. 増殖させることができる

先程の「長期間楽しめる」ところでも話した通り、トリミングをした緑色の苔は生きているので株を増やす(葉挿しをする)ことができます。

苔テラリウムの個数を徐々に増やすことができる上に、数十年と長期間育てられるのでコスパ良く育てられます♪

 

3. 慣れてきたら庭や山などの天然のものを採取

苔の扱いに慣れてきたら、天然の苔を探して採取するのも良いでしょう♪

ただし、自身の私有地内であれば自由ですが、それ以外の場所では要注意です!

公園や山などは自由に採れるものではなく、許可が必要な場所やNGな場所もあります。

詳細は苔専門店のサイトで解説しています。↓

苔を楽しむためのマナーと知識 | 西予苔園  

 

私有地で庭や山がある人は探索をしてみましょう♪

不純物や虫を取り除くためにも洗浄は必要ですが、苔はタダで手に入ります。

 

ちなみに石は、自由に拾える場所として河原や海岸は問題ないとされています。

苔と同様で許可やNGな場所があるので、山や公園等での採取は要注意です。

確認をした上で採取をしましょう。

 

初心者向け🔰苔テラリウムのおすすめ苔5選

ヒノキゴケ

  • 名称 : ヒノキゴケ(檜苔)
  • 別名 : イタチノシッポ
  • 大きさ : 5~10cm

 

苔テラリウムでは、よく葉が生い茂った木を表現するのに使われます。

細長く毛のようなフワっとした毛並みの葉が特徴で、初心者が育てやすい苔です。

苔丈の変化はゆっくり伸びていき、時には茶色く枯れるなど見た目が変わっていきます。

その時はトリミングをしてあげてキレイに整えてあげましょう。

出典 : 苔むすびのテラリウム大学様

 

ホソバオキナゴケ

  • 名称 : ホソバオキナゴケ(細葉翁苔)
  • 別名 : ヤマゴケ、マンジュウゴケ
  • 大きさ : 茎2~3cm、葉3~4cm

 

苔テラリウムでは、芝生のような草葉を表現するのに使われます。

塊全体が半球体の形状に成長していき、乾燥すると葉が白色っぽくなります。

こちらも初心者向けで育てやすい苔です。

苔テラリウム以外でも盆栽や庭園でもよく使われるくらい、景観が美しくなり人気がありますよ♪

 

出典 : 苔テラリウム専門-道草ちゃんねる‐様

 

ムチゴケ

  • 名称 : ムチゴケ(鞭苔)
  • 別名 : オオムカデゴケ
  • 大きさ : 最大約12cm

 

苔テラリウムでは、シダの葉のような熱帯雨林を連想するイメージなどで使われる個性ある形状の苔。

また、茎が枝分かれしてムチのように細長く伸び、葉は透き通った緑色が特徴。

アクアリウムとも相性が良いくらい高湿度の環境を好み、苔テラリウムとしても比較的初心者に扱いやすい苔です。

個性ある苔は複数の苔の寄せ植えのアクセントにもなり、単体でも見栄えの良い苔テラリウムになります♪

出典 : 苔テラリウム専門-道草ちゃんねる‐様

 

コツボゴケ

charm 楽天市場店
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  • 名称 : コツボゴケ(小壺苔)
  • 別名 : コツボチョウチンゴケ
  • 大きさ : 2~3cm

 

苔テラリウムでは、ツタの葉のようなジャングル地帯のイメージなどで使われる茎が伸びた苔。

卵型の小さな葉でツヤがあるので、キラキラして可愛らしい印象が特徴です。

仮根が発生しやすく石にも着床しやすいので、苔テラリウムを作った後には土や石に馴染んでしっかりホールドしてくれます。

また、茎が横に伸びて成長していくので、まわりに空間をあけておくと伸びやかにゆっくり成長していきます。

 

出典 : 苔テラリウム制作チャンネル【苔共】様

 

コウヤノマンネングサ

  • 名称 : コウヤノマンネングサ(高野の万年草)
  • 別名 : コウヤノマンエンゴケ
  • 大きさ : 5~10cm

 

苔テラリウムでは、ヤシの木やヤナギの木ようなイメージなどで使われる大きめな苔。

名前の由来は、高野山で霊草として乾燥したものを守護札にしたことからだとか。

苔愛好家からも人気があるが、そのせいか自生の乱獲などで減少しており、準絶滅危惧種に指定されています。

育て方が難しいという声もありますが、容器の形状や湿度、通気性などを上手に整えられれば初心者でも育てられるのでチャレンジしてみましょう♪

 

出典 : 西予苔園・こけみざわ様

 

まとめ

いかがでしたか?

苔テラリウムの魅力がわかったところで、より興味を感じられたのではないでしょうか♪

園芸店やホームセンターなどで買うのも良いですが、それ以外にも手軽に手に入る方法としておすすめなのはこの3つです!

  1. ネット通販でキット販売を買ってみる
  2. ガチャガチャの苔キットを探して買ってみる
  3. 近郊の苔テラリウムワークショップへ行ってみる

 

植物を育てる初心者にも始めやすいので、ぜひ作ったり鑑賞をして楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

最後に苔テラリウムとの相性が良いかの指標として、現在このような趣味をしている人には始めやすくおすすめです♪

複数の趣味を持ち合わせることで、更に楽しさが倍増しますよ♪

  • 多肉植物、観葉植物、盆栽
  • アクアリウム、熱帯魚飼育
  • 登山、滝巡り
  • 絵画、写真
  • ミニチュア造形
  • 粘土アート

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